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定員充足率が最も低い大学20校概要(全国私立大学経営状況の総合比較 1)

はじめに

 近年、大学数が増加する一方、少子化による18歳人口減少のために定員割れ大学が増えており、経営困難となる私立大学が増加することが指摘されております。

ここでは、私がこれまで公開資料を基に集めてきた各種データにより、全国私立大学及び運営母体たる学校法人の近年における経営状況を総合的に比較します。定員割れ等の状況を示す収容定員充足率、経営が黒字か赤字かを示す経常利益率、それに内部留保比率と流動比率に基づく資産状態、これら3つの観点から調べました。

以前、このホームページで全国私大の2015~2018年度4年間の経営状況を比較しましたが、その後の変化を含め新たなデータをも用いて調べた結果を示します。


1 収容定員充足率4年間平均値の比較

 2021年度において、通学制の学部を有する私立大学は全国で約570校あります。学部在籍者数を収容定員で割った比率である収容定員充足率について、各私立大学ごとに2015~2018年度及び2018~2021年度の各期間ごとに4年間の平均値を算出して比較しました。


1)収容定員充足率4年間平均値、最小20位以内の大学(両期間比較)(表1)

 最小1位~20位の大学(表1)は両期間共にすべて定員充足率60%台以下であり、かなりの定員割れです。最小が30%前後、60%未満の大学は2015~2018年度が14校、2018~2021年度が9校です。

 両期間共に最小20位以内という大学が8校あります(黄色で表示)。募集停止となった大学もあります(保健医療経営大学)。

所在地で見ると、両期間とも大都市圏(埼玉、千葉、東京、神奈川、愛知、京都、大阪、兵庫)所在と地方所在が大体拮抗しています。(2015~2018年度:大都市圏10校、地方8校。2018~2021年度:大都市圏8校、地方12校。)



 




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