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資産状態が良くない(資産状態総合ポイントが最も低い)大学設置者20法人の詳細2(全国私立大学経営状況の総合比較 16)

b) 2018~2020年度資産状態総合ポイント、最小20位以内の設置者(表26)

 前期(2015~2017年)に比べ後期(2018~2020年度)の資産状態総合ポイントが増加し(増減欄が△)、資産状態が改善したのが5法人、減少し(増減欄が▼)資産様態悪化したのが13法人、ほとんど変化ないのが2法人となっています。


 次に、資産状態総合ポイントの計算に用いた、内部留保資産比率及び流動比率(いずれも2018~2020年)について比較します。

 内部留保資産比率の平均は20法人全体で約-24%です。20法人中、同比率-20%未満(オレンジ色で表示)が15法人。他の5法人も内部留保資産比率はマイナスとなっています。日本医科大学が約-47%で最小、次いで綜芸種智院(約-41%)、東亜大学学園(約-33%)の順に小さくなっています。

 流動比率の平均は20法人全体で約86%、流動資産<流動負債となっています。20法人中、同比率100%未満(青色で表示)が15法人です。都築教育学園が約25%で最小、次いで北海道星槎学園(約30%)、綜芸種智院(32%)の順に小さくなっています。

 内部留保資産比率-20%未満及び流動比率100%未満に該当するのが、綜芸種智院や日本医科大学など11法人あります。

 第14回でも述べましたが、茶屋四郎次郎学園は、2019年度に発覚した大量の留学生失踪で経営体制の不備が問われたことが資産状態悪化の原因と考えられます。


 参考までに経常利益率との関係について。経常利益率-10%未満に該当するのが、綜芸種智院、札幌大谷学園、平成医療学園など6法人あります(黄色マーカーで表示)。

 一方、長崎学院は経常利益率約10%でかなりの黒字となっています。日本医科大学等、医学部を有する2法人も経常利益率があまり低くありません。(表27も参照)








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