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経常利益率が最も高い大学設置者20法人の詳細その1(全国私立大学経営状況の総合比較 10)

イ)経常利益率が高い設置者の状況1

 各期間ごとの経常利益率3年間平均値最大20位以内の設置者について、経常利益率の変化や収容定員充足率との関係を比較しました。


a) 2015~2017年度経常利益率3年間平均値、最大20位以内の設置者(表15)

 最大が帝京平成大学、次いで明海大学、城西医療学園の順となっています。

 各設置者ごとに2018~2020年度の経常利益率3年間平均値と比較したところ、平均値が減少した設置者(増減欄が▼)が16法人、逆に増加(増減欄が▼)したのが3法人です(行岡保健衛生学園を除く)。

 これら設置者の経常利益率総平均値は、2015~2017年度が22.5%だったのに対し、2018~2020年度には19.9%と約3%減少しています。

 平均値が10%以上減少したのが城西医療学園と上智学院、逆に10%以上増加したのが西大和学園です。ただ、学校法人は利潤を上げることが目的ではないし、経常利益率が多少減少しても教育研究環境整備のための経費支出を増やさなくてはならないこともあります。経常利益率減少を単純に経営悪化と決めつけることはできません。

 両期間共に平均値が20%超の設置者が3法人(黄色のマーカー付)です。

 これら20法人の傘下大学22校中、2015~2018年度定員充足率4年間平均値が100%以上が11校、総平均が96.9%で定員をほぼ充足している大学が多数です。



b) 2018~2020年度経常利益率3年間平均値、最大20位以内の設置者(表16)

 最大が帝京平成大学、次いでタイケン学園、西大和学園の順となっています。

 各設置者ごとに2015~2017年度の経常利益率3年間平均値と比較したところ、平均値が増加した設置者(増減欄が△)が9法人、逆に減少(増減欄が▼)したのが8法人です(タイケン学園、関西外国語大学、及び増減ほぼ0の片柳学園を除く)。

 これら設置者の経常利益率総平均値は、2015~2017年度が19.6%だったのに対し、2018~2020年度には23.6%と約4%増加しています。

 西大和学園、二本松学院、栗本学園の3法人で、平均値が10%以上増加しています。

 両期間共に平均値が20%超の設置者が3法人(黄色のマーカー付)です。

 これら20法人の傘下大学23校中、2018~2021年度定員充足率4年間平均値が100%以上が13校、総平均が100.1%で定員をほぼ充足している大学が多数です。




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