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書評:梅棹忠夫の「文明の生態史観ほか」

梅棹忠夫の「文明の生態史観ほか」(中公クラシックス)

第一世界と第二世界の区分けは地政学の劣化版みたいだし、日本の江戸時代が西欧の近代に似ているとしているが、同時代の中国との比較を行ってないなど、杜撰な論考が盛り沢山。これが日本の人文知のレベルか?

60年前の状況から見ると、中国等第二世界の停滞をうまく説明できるように見えたのだろう。それが50年、100年にわたって妥当性を持つ保証はない。唯物史観同様、 歴史に整然とした法則があるかのような主張は疑ってかかるべき。

ともかく、実証史学の研究者から無視されるのも当然だろう。そんなに簡単に割りきれるものではないと

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